5月、自律神経と漢方2

生活が落ち着いてきて起こるのが5月病です。

気分が乗らない、やる気が起きない、面倒くさいなどからゴールデンウィーク後学校や職場に行きたくないなどが起こります。



■東洋医学から見た「5月病」

東洋医学では、肝は自律神経を司る臓腑であり、血を蔵するとも考えられています。

また、血には魂があり、これが肝に入ってこないことにより正常な判断が効かなくなると言われています。

子の時期は変化が激しい時期なのでその変化に合わせていくことが肝心です。


■この時期によく使う薬

液剤であり、直ぐに血を増やしてくれる薬です。

気の流れを調和してくれる薬です。

イライラ感が止まらず、動悸が伴うときに使います。

いずれも様子を観察しながら使う薬です、よく相談して1~2週間ぐらいで様子を見ることをお勧めします。

漢方薬剤師・阿部暢春
posted by 輝風音&陽水丸★きふね&ひみまる★ at 19:18漢方薬コラム

4月、自律神経と漢方

木の芽時である春がくると桜が咲き、それを散らす強い風や雨が降ります。
この時期は最も荒れる時期であり、身体も大変荒れる時期です。



■東洋医学と西洋医学における「肝(カン)」の違い

東洋医学では春は肝(木火土金水の五行における木気)の時期と考えています。

肝とは西洋医学でいう肝臓と似ていますが、解毒だけでなく自律神経や月経を調整する臓腑とみています。

また、外風が吹くと身体の中は内風が発生して、

・めまい

・イライラ感

・痒み

・アレルギー

これらが発生するとみています。
特に女性は月経の関係上、肝が弱くなりやすいので注意が必要です。


■代表的な薬

和解剤といわれ、身体のバランスをとり、自律神経を調整します。

埋気剤といわれ、のぼせ、不眠、イライラ感を緩和します。

補腎剤といわれ、視力低下、聴力低下、自律神経の調整をして、元気にします。

これらが代表的な漢方薬になりますが、漢方薬は間違えて使うとかえって悪化します。
良く相談してから使用してください。

キュアグリーン薬局薬剤師
阿部 暢春
posted by 輝風音&陽水丸★きふね&ひみまる★ at 23:52漢方薬コラム
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