いつも占い処「風水鳥の帆船(かざみどりのはんせん)」へご来店頂きまして、有難うございます。
今日は当占い処の顧問漢方薬剤師のいらっしゃる、東京都は杉並区永福にあります「キュアグリーン薬局」へとお薬を処方して頂く際に、取材をさせて頂きましたので、普段、あまり一般の方々がご存じない「本物の漢方薬局」についてご紹介させて頂きたいと思います。
※今回の記事に使われております写真は全て、キュアグリーン薬局様のご許可を頂いて撮影させて頂いております。
■本物の漢方薬は、偽薬に非ず。
まず、皆さんはどれくらい漢方薬についてご存知でしょうか?
一般的に良く漢方薬といえば、ドラッグストアで良く目にします葛根湯ですね。
風邪の初期症状で、あまり強い薬を使いたくないと考える方は、まず漢方薬コーナーを見ていたりします。
一般的な見方をすれば、漢方薬は弱く、体に優しい、西洋薬は強く、体に辛いと言ったイメージがあるのだと思います。
しかし、それはドラッグストアの販売戦略でもあり、実は本物の漢方薬は、劇薬です。
劇薬ですので、癌、リウマチ、蕁麻疹と言った、お医者様では中々治りづらい病気にも対応出来るのです。
かつて、使い方を誤ったがために、命を落とした方々の統計の上に、今の漢方薬があります。
■横浜中華街・神保町を尋ねて集められた中国語の原書の数々。研鑽、研究の積み重ねがわかります。
■劇薬としての漢方薬を使える漢方薬剤師は少ない現実。
しかし、一般的に漢方薬局と名を打っていましても、通院したもののあまり効果が無かったと言う方も多くいらっしゃると思います。
例えば、精神的な問題からくる胃痛に大変良く効くと言われている半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)と呼ばれる漢方薬ですが、漢方薬局で処方して頂くと、ドラッグストアで売られている半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)よりも高く付きます。
しかしこれは、実は下痢止めとしての効果もあり、胃痛の原因が下痢に結びついている方でないと使えません。
本物の漢方薬剤師は、実は胃痛だと言ってかかっても、安易に胃薬としての漢方薬を出しません。
何故でしょうか?
それは、胃痛の原因が他にある事を即座に掴むからです。
それが、中医学の基本でもあり、東洋思想の根本でもある「陰陽五行」なのです。
漢方薬局に係られる方は、薬剤師が陰陽五行をご存知かを最初に訊ねられる事をお勧めします。
陰陽五行が理解できて、初めて中医学としての漢方薬、つまり、劇薬としての漢方薬が出せるのです。
実は最近、当占い処以外でも、東洋占星術としてのイーチンタロットを使った占いをされる方が少しずつ出てきました。
東洋占星術も、これら陰陽五行から成り立っています。
しかし、占い師の養成学校を出ただけでは、これら陰陽五行の本格的な哲学は身につきません。
東洋の占いを専門で行ってらっしゃる方々が総じて中高年なのは、そうした哲学を実践し、一つ一つ学んでいく事でしか身につかないからです。
身についた時にはもう歳を大分とってしまっている、それが東洋哲学です。
悠久の歴史と共に歩んできたものは、一朝一夕では身につきません。
良貨が悪貨に駆逐されると申しますが、本物はいつも育つために時間がかかり、世に出てきた時にはもう、偽物が蔓延してしまっているのです。
漢方薬にしましても、東洋占星術にしましても、皆様にはどうか、本当に良い物、本物だけに出会って頂ける事を願うばかりです。
■キュアグリーン薬局は、相談無料です。
店内でお客様の相談に乗っている阿部先生。
当占い処もそうですが、漢方薬局も確実にご相談者様のトラブルを解決したいと望んでいます。
それだからこそ、相談をお伺いする事に全力をかけています。
例えば、漢方薬局に訪問される方は、何処かが悪いので相談に行きます。
胃が痛い、肩が痛い、頭が痛い、風邪っぽい、最初はそうした表に出たご相談内容を伺い(陽の判断)、そこからキュアグリーン薬局では、舌診と呼ばれる診断方法と、脈を計測(陰の診断)します。
脈と言っても、機械ではなく、血脈、神経脈、気脈と言った流れを計測します。
それはもう職人技が必要とされる計測方法です。
陽としての判断では、胃が痛いと言う事でしたが、陰の判断をしてみれば、実は胆嚢に異常が出ていたため、それが表に出てきた時、胃痛という症状になった…等を、陰陽五行に照らしあわせて見ていくのです。
薬剤師は薬を出す機械ではありません。
ご相談者様の、陰と陽とを判断するために、中には一時間以上もかけて相談をお伺いする事もあるのだそうです。
そして、キュアグリーン薬局でのご相談は、手数料にも何にも反映されていないのだそうです。
それは、ひとえに患者様を少しでも向上させたいと言う、人としての心があるからです。
当占い処にも「未来はない、もう自殺したい」と言う方が良くいらっしゃいます。
イーチン心理タロットは15分程度で、後は1時間以上悩みをお伺いさせて頂く事も良くあります。
「良薬口に苦し」とも申します。
時には、ご相談者の、本当は一番隠しておいて、ずっと黙っていたかったはずの事が表に出され、それが告げられる事で衝撃的な想いをされる方もいらっしゃいます。
しかし、それで良いのです。
隠しておくから、悪くなるのです。
西洋的な考えでは、悪いものは切ってしまえ、悪いものは表に出なければ悪くない、それは人間ではなく、機械です。
東洋の考えは、悪いものを隠しておくから、もっと悪くなる、表に出せば、それは良くなるのです。
悪しきことも、良き事の一つと成りえますよう、私達東洋思想を実践する者達は、お一人お一人のご相談者様に全力を上げるだけです。
■西洋医学と東洋医学の根本的な違いは「死」に対する考えです。
さて、西洋医学は死を悪しきこととして捉えます。
物事が、善悪二元論ですので、良いか、悪いかしかありません。
ですので、菌を悪者にすれば、菌を殺す事に熱意を上げます。
あるいは、肝臓が悪ければ、肝臓を交換する事に熱意を上げます。
西洋医学では、死は「最悪の結末」だからです。
死ななければ、生きてさえいれば良いので、どれだけ患者さんが苦しんでいても、生きているので安心です。
東洋医学は、いえ、東洋思想そのものが、死を否定しません。
物事は善悪二元論ではなく、陰陽五行なのです。
それらの密接な関わり合いによって、人は生かされています。
陰陽五行のバランスが崩れるので、生きるのが辛いのです。
東洋思想では、死は「誰にでも必ず訪れる結末」です。
誰にでも訪れるのですから、焦ることはありません。
必ず死ぬのですから。
問題は、どう死ぬかです。
ご相談者様が苦しんでいる、治りようがあるのであれば、治るように処方すれば健やかに生きられるのです。
もう、治りようがないのであれば、出来る限り日々の生活を問題なく行えるように、苦しんだ結末の死でないように、処方するのです。
当占い処も同じく、そうした東洋思想の元に成り立っています。
ですので、ご相談内容が、とても重い方でもお受けできるのです。
人は、必ず死にます。
それが、良き道でありますように、そう願うばかりです。
空調管理のよく効いた調剤室。原材料は必ず日本の会社の管理下で作られた上級品質のもの。
現代の中国人はその日本製の漢方製剤を、わざわざ日本に来て買い求めているのだそう。